昭和の生まれ

勤務先(リハビリ専門のデイサービス)では多くのご高齢の方々が利用されています。

現代風な考えの方もいらっしゃいますが、基本昭和臭さの残る方々の集まり。

特に昭和の初め頃生まれ女性は奥ゆかしさを兼ね備えている部分を垣間見る事があります。

椅子に座るときに自分は一番最後まで座らない、とかお茶をお出しした時に最後の人にいきわたるまで口をつけない、とか。

大抵の高齢者は『年長者』という部類に入っていることを自覚しており、自分は年長だから大事にされるべきだ、と思うようでなんでも一番目、やってもらって当たり前の感覚になっているのですが、たまーに奥ゆかしい部分が出てくるようです。

 

こういう場面に遭遇した時に思い出すことがあります。

数年前、義母が生きていた頃のこと。

訪ねた先に持参した菓子折りを、先方が「みんなで頂きましょう」とすすめて来たため遠慮しながらも食べたことがありました。

帰り道、義母は「持参したお菓子を食べるなんて何事か!」と声を荒げました。

「そんなの向こうさんが薦めてくれてるんだから皆で仲良く食べたらいいじゃん。」

と思ったのですが、、、。

「嫁は人前でもの食うな」という意味も含まれていたようです。

嫁としてのお行儀のお勉強になった記憶です。

 

昭和初期生まれの固定観念、女は一歩下がって、とか、嫁は一番最後、嫁のくせに、、、

帰省の際、こういう考えが染みついている義父や義父の妹をどうサラリとかわすかが腕の見せ所です。

後2週間ほどで帰省です。

今年もうまくかわしましょ~

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